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おまさの密偵活動にまつわる本(坪内道関係は除く)の、あれこれ
2004.10.15 Friday
御乱心の影に・・・
そもそも、円丈さんという噺家さんは、わたしの中では、“変わったきものを着て新作をやる人”だったので、そもそも円生一門だったということを、記憶の中でまるきりすっ飛ばしていた。
この『御乱心』を読みながら、円生一門なんだよなぁということを、改めて強く認識した次第。 タイトル通り、弟子にとってはあの、落語協会分裂騒動というのは、師匠の“御乱心”が発端だと思う。だが、その師匠の“御乱心”を増幅させた人間が、確かにいるぞ!という気がしてならない。 しかも、その人は一門をかき回すだけかき回しておいて、後足で砂をかけるような態度に出た。 最後の最後には、おそらく師匠もその事に気づいていただろうし、そうであって欲しいと思う。 もともと、その張本人である方は、あまり好きじゃなかったのだけれど、『御乱心』を読んで、ますます苦手な人になってしまった。 もちろん、あちらにはあちらの言い分というものは、あるだろうが・・・。 真打昇進直後に、この一連の騒動に巻き込まれてしまった円丈さんの苦しみ、哀しみ、怒りは大変なものだったことだろう。 当時の落語界の様子もよくわかって、遅れてきた落語ファンにとっては、貴重な資料ともなる。 自分や自分の親兄弟と同じか、時にそれ以上の絆で結ばれているという、一門を襲った悲劇を描きながら、どこかにユーモアやペーソスが感じられる。 やはり、噺家さんは、転んでもただでは起きないということだろう。
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